反回神経麻痺について
反回神経麻痺の原因や症状、治療についてわかりやすくまとめています。
原因
反回神経は、声帯を動かし声を出す働きをつかさどっています。反回神経になんらかの原因で麻痺が生じると声がかれます。
脳の病気や、甲状腺がん、食道がん、肺や縦隔のがんなどによって生じます。原因不明の特発性麻痺の場合もあります。
反回神経麻痺の症状
声を出した時に、左右の声帯の間に大きなすきまができてしまいますので、空気が抜けたような、かすれごえになります。
声を出すのに力が必要ですので、長く声を出すことができず、息つぎをしながらしゃべります。逆に声帯が閉じたまま動かなくなってしまうと、息苦しさが出ます。
反回神経麻痺の治療
脳の病気や、癌などの腫瘍が原因の場合は、原因となった病気の治療が第一です。急に息苦しくなった時は、緊急気管切開などの手術が必要となることがあります。
原因不明の麻痺の時は、神経を改善させるビタミンB12や自己治癒能力を高めるATP製剤などを使用しますが、治らないこともあります。
気を付けること
声のかれは、上記のとおり、癌が原因となっていることもありますから、続くようでしたら耳鼻科に受診していただくのが良いと考えます。